派遣社員が就業先でパワハラ・セクハラ・仕事上のトラブルの被害にあったときは、絶対に就業先の人事部を信用してはいけません!
どんなに関係が良好でも。。
なぜ人事部を信用してはいけないのか?
人事部との面談の対策方法などをトラブル別に解説します。
この記事はこんなひとにおすすめ
- 派遣先でトラブルを抱えているひと
- 派遣先企業には定期的に人事面談があるひと
派遣先企業の人事部は信用してはいけないワケ
ドラマ「ハケンの品格2」をご覧になったことはありますか?
第一話にて、社員からセクハラされているのを告発したら派遣社員が人事部に監禁されてしまうというストーリーです。
ドラマだから誇張されてはいますが・・
これを見ていた派遣社員は驚かなかったひともいるのでは?
私もそのひとりです。
派遣先企業の人事部は社員を守ることが仕事です。
同じ組織で働いていようと、就業先との関係が良好でも所詮派遣社員は外部の人間。
自分の社員が100%悪くても絶対に守るという人間の家族愛の習性が働くから。
そのため、就業先の社員のとのトラブルが生じた場合に、人事部が介入しても絶対に派遣社員を守ってくれません。
派遣先企業の人事部がいくら優しくても、親身になってくれていると感じても油断して信用してはいけません。
派遣先人事部面談への3つの心構えとは
派遣先によっては、派遣社員対象に定期的に人事部の面談を設けている企業があります。
各企業先によって違いはあると思いますが、人事面談の趣旨(表向き)は派遣社員の方々に働きやすい環境を提供するための面談?らしいのですが・・
または、セクハラ・パワハラなどのトラブルが発生した場合にはヒアリング面談などあると思います。
その際人事部担当の方は笑顔でこう言うのです。
「業務で困ったことはありませんか?」
「何でも相談のりますよ」
「ここでの話にします」
しかし、ここで素直に何でも話すことは慎重にならなければいけません。
派遣先企業の人事部との面談の前に、次の3つの心構えをもってほしい。
それぞれ解説します。
- 話した内容は告げ口される
- 人事部は派遣の味方ではない
- 話した内容はメモ(記憶)する
話した内容は告げ口される
派遣先企業の人事部で話したことに秘密はありません。
そもそも人事部は社員と派遣の間で第三者としてヒアリングしているだけの立場です。派遣社員がしゃべった内容を、そのまま社員に伝えるだけです。そのため、たとえ秘密にしてほしい!と頼んで話した内容はすべて筒抜けになります。そのつもりで覚悟をもって話すようにしてください。
人事部は派遣の味方ではない
繰り返しになりますが、派遣先企業の人事部は社員を守ることが仕事です。
人事部面談にて話した内容がすべて筒抜けになるという状況下で、派遣社員の味方であるはずはありません。そのため派遣先人事部を信用しないほうが賢明です。
話した内容はメモ(記憶)する
センシティブな内容を含む内容の面談でする場合には、話した内容を必ずメモをしておくことをおすすめします。
※ハラスメントな内容、お金が絡むトラブルなど
質問された内容、自分が答えたことなどを、人事担当者の目の前でメモをとることによって、相手も慎重な態度になるからです。
以上に3つの心構えについて解説しました。
次に心構えをもったうえで人事部面談の対策法をご紹介します。
派遣先人事部面談への対策法
人事部面談での話は筒抜けになるは、派遣の味方にはなってくれないは、まったく信用できない相手とどうやって面談すればいいのでしょうか?
まず面談内容によって3段階にわけて対策法を提案します。
- 面談内容レベル1:トラブルなし愚痴程度
- 面談内容レベル2:仕事内容で改善要求あり
- 面談内容レベル3:センシティブなトラブルあり
面談内容レベル1:トラブルなし愚痴程度
就業先での仕事や人間関係に問題がない方、また色々言いたいこともあるが許容範囲の方。
特に問題のない方の面談では とにかく褒めまくる!
褒めるほどでもない上司でも、ずっと働きたい企業じゃないけど、とにかく褒める。
<具体的な褒め方>
- 丁寧に仕事を教えてもらってます
- 働きやすい職場でありがたいです
- 職場の皆さんはやさしいです
はぁ?思ってもいないこと言えないよ。。
そんな声も聞こえてきますが、面談内容はすべて筒抜けです。
そのため褒めた話も直属の上司や担当者の耳に入ります。他人から聞く自分の良い評価は特に嬉しいもの。自分のことを良く言ってくれるひとには、無意識に優しくなれるもの。サービスのつもりで言ってみても損はないと思いますよ。
面談内容レベル2:仕事内容など改善要求あり
仕事内容で改善してほしいことがあったり、人間関係のストレスがあった場合には、人事部面談で話してみることも良いと思います。
面談で話した内容は就業先の担当者に伝わるので、今まで言えなかったことがあれば面談を通じて伝えてもらえるでしょう。ただし、伝わり方で誤解を生むこともあります。もし可能ならば、面談で話す前後に、自分の話した(話すつもり)内容を直属の上司に話してみるのはどうですか?上司に自分から話してみることで、信用を得ることができ話の誤解を解くことが出来るからです。
面談内容レベル3:センシティブなトラブルあり
就業先でパワーハラスメント・セクハラや仕事上のトラブルに巻き込まれしまった場合の面談には、派遣の担当営業さんに必ず同席してもらってください。
営業さんに同席してもらう利点は、企業側と派遣会社との間で正しい情報が伝わること。また味方が近くにいてくれることで人事部も派遣社員に対して圧力をかけられないからです。
今回は人事部を信用してはダメ!という話をしました。
就業先企業では派遣社員の立場が弱いもの、面談の前に参考になれば幸いです。
あくまでも個人的な体験に基づいています。
※派遣社員を受け入れているすべての企業の人事部を批判しているわけではありません。